サトリヒラク
私はある日、内なる神の声を聞いた。
『おなかすいた』
これは神が私にご飯を食べよと命令しているのである。
私が神に与えられた使命を果たすためには、まず私はご飯を食べなければならないのだ。
ご飯をお腹いっぱい食べた後、神の声はこういった。
『眠い』
私は神の命に従い、ベッドで横になり夢の世界に旅立った。
『人々は苦しんでいる。救うのだ』
夢の世界で何かがそう告げた。
これは神の声かもしれないし、そうでないかもしれない。
だが、世の中には苦しんでいる人が数多いる。
これは事実だ。
神は救えというが、どのようにすれば救えるのかは教えてくれなかった。
過去に神の啓示を受けた者はこんな時にどうしただろうか。
三日三晩、私は苦悩した。
どうすれば苦しんでいる人を救えるのか。
時にはネットで検索し、時には知識人の知恵を頼り、時には夢の中へ神の声を聞きにいった。
しかし明確な答えは出なかった。
私はストレスで自暴自棄になり、自らの欲望の赴くまま行動してみた。
酒を飲み脂っこいものを食べ、ネットで動画を漁った。
スッキリした後、私は開眼した。
欲望こそ正義だと。
我々は何故苦しんでいるのだろうか。
宗教的は指導者はその要因を取り除かなければならない。
しかしその要因は千差万別であり、全てを取り除くことは困難である。
ならば原点回帰し、神が人に与えた設計図の通り行動すべきだ。
それが内なる神の声であり、人間の本能的な欲望とストレスである。
これが欲望が満たされれば幸福感を得る事が出来、ストレスが解消される。
ストレスを感じたらその要因を解決し、ストレスを発散すれば救われる。
単純な話である。
私はこれに気づいたのだ。
自偉教の使命は現代人を正しく導く事にある。
情報が溢れ錯綜し、善と悪が入り乱れた現代である。
誰もが何が正しいかハッキリと言えない時代だからこそ内なる神の声に耳を傾けるべきなのだ。
私はこの事実を布教しながら欲深く生きよう。
これが自偉教の生き方であるのだ。
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